建築物の基礎には、下記の種類があるが、タイニーハウスのような小規模構造物には、杭基礎タイプは少なく、ほとんどの基礎が「独立基礎」、「布基礎」または「ベタ基礎」タイプである。
最近の工法として、コンクリート不要で、人力だけで施工できる基礎工法も開発されている。
(下記スパイクフレーム工法参照)
この工法は、重機不要で短期間で簡単に施工でき、軟弱地盤にも強い基礎を作ることができる。
「スパイクフレーム工法」は、BGF金具を介して4本の鋼管を土中に打込む、農業用運室の新しい基礎工法です。
鋼管の打込みとフレーム組み立てだけで基礎を完成でき、従来のコンクリートの基礎よりも工事を早く簡単に終わらせることができます。
独立基礎とは、柱の位置に単独で設けられた基礎のことです。
1本ずつの柱の位置に、その柱だけを支えるように単独で設けられた基礎です。
住宅では、あまり用いられない基礎形式ですが、カーポートやフェンス等エクステリア関係ではよく使われています。
住宅での独立基礎の採用は限定されており、強固な地盤で、荷重の大きくない柱などで、斜面地に一戸建てを建てる場合やデッキの基礎などに使われます。
布基礎とは、建物の壁に沿ってコンクリートを打って作る基礎のことです。
日本の木造建築住宅では伝統的にこの布基礎が多く採用されてきました。
使用する鉄筋量、コンクリート量が「べた基礎」に比べて少ないので、コストが抑えられるのが利点の一つです。
べた基礎とは、壁の部分だけでなく床下全体にコンクリートを打って作る基礎のことです。
地盤と接している面積が広いので、布基礎に比べ荷重が分散されるので、安定した基礎と言えます。
建物が重い場合や地盤の軟弱な場合は、このべた基礎の採用が必須となります。
建物の安全性が重要視されるようになってからは、一般木造住宅での採用も増えてきています。
重機不要で強靭な基礎が短時間で完成
構造物を作る時に一番最初に考えないといけないのは基礎部分
パーソナルハウスは安全に安心して使える状態から始めよう
①地面を重機で掘削する
②根切り底を転圧する
③砕石を敷き込む
④型枠を設置する
⑤コンクリートを打設する
⑥コンクリートが硬化するまで数日待つ
⑦型枠をはずす
①所定の位置を少し掘削する
②BGF金具を置く
③フレームをBGF金具に固定する
④各基礎に4本のパイプを入れて軽く打ち込む
⑤電動工具で均等にパイプを打ち込む
コンクリートを使用する布基礎工法は表面に割れが入って水が侵入したり、大きく割れることがあります。もし、建物の移設や解体による基礎不要となった場合にはハンマーやら重機等でコンクリートを破砕し、廃棄を行う必要があります。スパイクフレーム工法の場合は、パイプを抜くだけで移設することも可能です。また、次に設置する建物の大きさにフレームを合わせる必要がある場合には、フレームと基礎の追加で対応できます。